エレクトロポレーション浸透深度の目安とは?導入液との相性も含めて解説

エレクトロポレーション浸透深度の目安とは?導入液との相性も含めて解説

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はじめに美容施術の現場で「浸透」という言葉がよく使われるようになってきました。なかでもエレクトロポレーションは、「針を使わずに美容成分を肌の奥まで届ける導入技術」として注目を集めています。

ところが、「どこまで浸透するのか」「導入液によって浸透力は変わるのか」など、具体的な情報を知らずに施術しているケースも少なくありません。エステサロンの現場では、効果の体感や満足度を高めるために、 "どの層まで届けられるか"という肌構造との関係性を理解しておくことが非常に重要です。

また、使用する導入液の種類によっても、浸透の深さや速度、成分の働き方が変わってくるため、技術と液剤の相性をしっかりと見極めることが、施術の成功を左右するポイントになります。

ここでは、エレクトロポレーションの浸透深度に関する基本的な考え方から、肌の構造、導入液の影響、運用時の注意点、そして実際にどこまで届くのかといった視点まで、客観的かつ現場目線でわかりやすく解説していきます。

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導入機器をすでに取り入れている方も、これから検討している方も、成分が「どこまで、どう届くのか」を理解することで、より結果につながる施術が実現できるはずです。


1. エレクトロポレーションとは?導入技術の基本をおさらいエレクトロポレーションは、美容業界において「針を使わずに肌の奥へ美容成分を導入できる技術」として認識されています。その特長は、従来のイオン導入や超音波導入では難しかった成分の浸透を可能にする点にあります。

この技術はもともと医療分野で遺伝子治療やワクチン開発の場で使われていた技術であり、そこから応用されて美容機器として活用されるようになりました。肌にダメージを与えず、非侵襲的に成分を届けることができる点が高く評価されています。


どのような仕組みで成分を浸透させているのか?

エレクトロポレーションでは、特殊な電気パルス(電圧)を肌に一時的に加えることで、細胞膜に"隙間"をつくることができます。この瞬間的な隙間を通じて、分子の大きさや性質に関係なく、成分を肌の深部まで浸透させることができるのです。

このメカニズムにより、通常はバリア機能によって阻まれる高分子や親水性の美容成分も、効率的に肌内部に届けることができます。


他の導入技術との違い

他にも「ノンニードルメソセラピー」「超音波導入」「イオン導入」など、導入をうたう美容技術はありますが、それぞれの仕組みには明確な違いがあります。

イオン導入微弱電流を利用し、イオン化された成分を肌に浸透させる。ただし、非イオン性や高分子成分には対応できない。
超音波導入振動エネルギーを使って細胞間に隙間をつくり、成分を押し込む。振動周波数により限界があり、成分によっては浸透しづらいことも。
エレクトロポレーション電気的に細胞膜に通過経路を一時的に作るため、分子量の大きさや性質に関係なく広範囲の成分を導入できる。

このように、エレクトロポレーションは導入できる成分の種類が多く、より"確実性"のある導入方法といえます。


どんな成分と相性が良いのか?

エレクトロポレーションと相性が良いとされるのは、以下のような高機能成分です。

ヒト幹細胞培養液再生力をサポートし、加齢による肌の衰えにアプローチ。
エクソソーム情報伝達を促し、細胞間の働きを活性化。肌の全体的な若返りに寄与。
ペプチド類・アミノ酸類コラーゲン生成の促進、ターンオーバーの活性化などに効果的。
ナイアシンアミド・ビタミンC誘導体美白や抗酸化、くすみ改善に。

これらの成分は分子が大きかったり、通常は肌に届きにくい性質を持つため、エレクトロポレーションでこそ真価を発揮できる成分といえます。

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エレクトロポレーションは、肌に物理的な穴をあけることなく、安全に有効成分を深部まで導くことができる技術です。この点を理解しておくと、「どこまで浸透するか?」という疑問にも正確に答える土台が築かれます。


2. 肌の構造から考える「浸透」の意味とは?角質層から基底層までの役割「美容成分を肌に浸透させる」と聞いたとき、どこまで浸透すれば十分なのかを明確に説明できる人は少ないかもしれません。正しく理解するためには、まず"肌の構造"を知ることが必要不可欠です。どの層に届けば変化を生む可能性があるのか、またその層にはどんな役割があるのかを整理しておくことで、導入技術を選ぶ判断にもつながります。


肌の基本構造と各層の特徴

皮膚は大きく分けて3層に分類されますが、美容導入の観点からは、特に表皮とその内部構造が重要になります。

POINT1表皮(ひょうひ)

最も外側にあり、外的刺激や水分の蒸発を防ぐバリア機能を担う層。厚さは平均0.2mm前後。

角質層(かくしつそう)表皮の最も外側にあり、死んだ細胞(角質細胞)が並ぶ層。通常の化粧品ではこの層までしか浸透しない。
顆粒層(かりゅうそう)肌の保湿機能に関わる天然保湿因子(NMF)やセラミドが存在する。
有棘層(ゆうきょくそう)免疫細胞や結合タンパクが多く、皮膚の厚みを支える。
基底層(きていそう)新しい細胞が生まれる"肌の生産工場"。ここで生まれた細胞が押し上げられ、最終的に角質となる。

POINT2真皮(しんぴ)

表皮の下に位置し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが豊富に存在。肌のハリ・弾力・水分保持の中枢を担う。

POINT3皮下組織(ひかそしき)

脂肪層を含み、クッションのような役割を持つ。美容導入の対象にはなりにくい。


"浸透"とはどの層に届くことを指すのか?

一般的に化粧品が肌に「浸透する」といった場合、それは角質層までのことを意味しています。角質層より奥に成分が到達するためには、何らかの導入技術を介す必要があります。

角質層までの浸透(一般の化粧品)
基底層付近までの浸透(エレクトロポレーションなど非侵襲導入技術)
真皮層までの浸透(注射やマイクロニードルなど侵襲的手法)

このように、"浸透"の定義は使用する技術によって大きく異なるため、「どこまで届くことを目的にするか」を明確にすることが重要です。


成分ごとにターゲットとすべき層が異なる

届けたい成分によって、アプローチする層も異なります。

保湿系(ヒアルロン酸・セラミドなど)角質層〜顆粒層
ターンオーバー促進系(ナイアシンアミド・AHAなど)基底層
再生系(エクソソーム・幹細胞培養液など)基底層および有棘層
ハリ・弾力改善(ペプチド・ビタミンCなど)基底層〜真皮上層

つまり、 "何を目的にするか"によって、必要な浸透深度も変わってくるということです。

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浸透とひとことで言っても、届く場所が変われば結果も変わります。エレクトロポレーションは、角質層を超えて基底層付近まで成分を届けられる数少ない技術の一つです。その特性を正しく活かすためには、肌構造と浸透の関係をきちんと理解しておく必要があります。


3. エレクトロポレーションで浸透できる深さはどこまで?技術的な限界と可能性エレクトロポレーションは、「針を使わずに肌の奥まで成分を届けられる」導入技術として知られていますが、実際にはどの層まで浸透が可能なのか、限界はどこにあるのかという疑問を持つ方も少なくありません。

ここでは、エレクトロポレーションによって浸透できるとされる深度、理論的な限界、そして実際の施術現場での体感との違いについて解説します。


理論上、どこまで浸透できるのか?

エレクトロポレーションの原理は、細胞膜に一時的に"電気的な穴"をあけることで、通常では通過できない大きさの成分を内部に届けるというものです。この穴は一瞬で閉じますが、その間に成分が細胞内に入り込むことができます。

この技術は、角質層だけでなく、表皮全体(角質層〜基底層)、場合によっては真皮の浅い層までの浸透が可能であるとされています。特に、以下のような報告や研究結果が出ています。

表皮全層(最大で0.2mm程度)への成分到達
条件によっては真皮上層(約0.5mm付近)への到達も確認
成分の種類と出力によって深度は変動

ただし、これらはあくまで条件が整った場合の話であり、実際の施術現場では「表皮下部〜真皮上層までが限界」と考えるのが現実的です。


出力や施術条件が浸透深度に与える影響

エレクトロポレーションは、その出力レベルや波形の違いによって、浸透深度や範囲が大きく変わるという特徴があります。以下のような要素が深く関わってきます。

電圧の強さ高電圧ではより深く成分を届けることができるが、肌刺激が強くなるため調整が必要。
パルス波形の種類単相波・双方向波などの種類によって、導入時間や効率が変わる。
接触面積と通電時間ハンドピースの動かし方や、肌との接触状態が不安定だと、効果が限定される。
肌状態(乾燥・角質肥厚など)導入前の肌状態が悪ければ、電気の流れが妨げられ、浸透効率が落ちる。

このように、同じ機器を使っていても、「どう使うか」によって結果が大きく変わるというのがエレクトロポレーションの特徴です。


注射やマイクロニードルとの比較

浸透深度の視点から他の手法と比較すると、エレクトロポレーションは非侵襲でありながら高浸透を可能にしている点が最大の強みです。

導入手法 浸透深度の目安 備考
一般化粧品 角質層(〜0.02mm) バリア機能でブロックされやすい
エレクトロポレーション 表皮下部〜真皮浅層(〜0.5mm) 非侵襲で安全性が高い
マイクロニードル 真皮中層(〜1.5mm) 微細な針による刺激あり
メソセラピー注射 真皮深層〜皮下組織(〜2.0mm以上) 侵襲性が高く、ダウンタイムあり

つまり、「なるべく深く、でも肌にダメージは与えたくない」という目的において、エレクトロポレーションは非常にバランスの良い手法だと言えます。

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エレクトロポレーションによる導入は、角質層を超え、基底層や真皮上層にまで有効成分を届けられる非侵襲型の技術です。ただし、使い方や成分との相性によって効果は変わるため、「どこまで浸透するか」を正しく把握することが、施術結果の安定と向上につながります。


4. 導入液によって浸透率は変わる?分子量・電荷・組成の影響を整理エレクトロポレーションは高機能な導入技術でありながら、導入される成分そのものの性質によって、実際の"浸透率"や"浸透のしやすさ"が大きく変わるという特徴があります。つまり、「同じ機器を使っていても導入液によって効果が変わる」ということです。

ここでは、成分の性質のうち、特に浸透に影響を与える「分子量」「電荷(イオン性)」「構造・組成」について詳しく整理していきます。


成分の分子量と浸透性の関係

浸透性において最も影響が大きいのが分子量(モル質量)です。一般に、分子量が小さいほど細胞膜や細胞間脂質を通り抜けやすくなり、浸透性が高まります。

分子量500以下比較的浸透しやすい(例:ビタミンC誘導体、ナイアシンアミドなど)
分子量500〜1000程度やや浸透しづらいがポレーションで導入可能(例:ヒアルロン酸の一部)
分子量1000以上通常の導入手法では困難。ポレーションでの対応が必要(例:成長因子、エクソソーム、ペプチドなど)

エレクトロポレーションの大きな利点は、この「高分子成分でも導入可能な点」にあります。たとえば、幹細胞培養液に含まれる成長因子や、エクソソームといった成分は分子量が非常に大きく、通常のスキンケアでは浸透が困難です。


電荷(イオン性)の有無と浸透率

導入成分が陽イオン性・陰イオン性・中性のいずれであるかも、浸透のしやすさに影響します。

イオン化されている成分は、電気的な力によって導入しやすい傾向があるが、導入方向(極性)によっては逆効果になる場合も。
中性の分子は、電気的な影響を受けづらいため、浸透には出力や構造の工夫が必要。
エレクトロポレーションは、極性を問わず導入できる利点があるため、より多くの成分に対応できる。

このように、他の導入手法では電荷に左右される成分も、エレクトロポレーションであればバランスよく届けることが可能です。


成分の構造と組成の違いも影響する

導入液の構造的な特徴(親水性・疎水性、球状・線状など)や、成分がどのように複合化されているかによっても、浸透効率は変化します。以下のような例が挙げられます。

親水性の高い成分は、皮膚のバリア機能である脂質層を通過しにくいため、ポレーションとの相性が良い。
脂溶性成分は角質層にはなじみやすいが、深部までは到達しにくいため、電気刺激による導入が有効。
リポソームやナノカプセル化された成分は、サイズや構造によっては逆に浸透が難しくなることもある。

このように、「どんな成分を選ぶか」「どのような状態で配合されているか」も施術結果を左右するポイントになります。

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導入機器の性能だけでなく、導入液の物性にも注目することが、安定した施術効果につながります。特に高機能成分(エクソソーム・幹細胞培養液など)を導入する場合は、成分の構造を理解し、それに適した導入条件を設定することが重要です。


5. エクソソーム・幹細胞培養液は本当に導入できる?導入液との相性を解説高機能な美容成分として注目されているエクソソームやヒト幹細胞培養液。エステサロンでも導入液としての採用が増えていますが、「これらの成分が本当に肌の奥まで届くのか」「導入液として有効なのか」と疑問を持つ声も少なくありません。

ここでは、エレクトロポレーションとの相性という視点から、これらの成分がどれほど効果的に導入できるのかを整理します。


エクソソームとは?その特性と働き

エクソソームは、細胞間で情報をやりとりするために放出される微小なカプセル状の物質で、成長因子・たんぱく質・マイクロRNAなどを含んでいます。非常に小さなサイズ(30〜150nm程度)であることから、肌への浸透性も注目されています。

細胞の再生・修復を促す
炎症の抑制やバリア機能の向上
メラニン生成抑制や抗酸化作用

上記のような幅広い美容効果が期待されており、アンチエイジング領域でも活用が進んでいます。

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エクソソームは高分子に分類されるため、通常のスキンケアでは肌内部に浸透しにくい性質があります。そのため、非侵襲で高分子の導入が可能なエレクトロポレーションとの組み合わせは非常に理にかなっているといえます。


ヒト幹細胞培養液の導入も技術次第

幹細胞培養液は、実際の幹細胞ではなく、幹細胞を培養する過程で分泌される成分(成長因子やサイトカインなど)を含む美容液です。肌の再生能力や細胞代謝を活性化させる作用があり、こちらも高分子で構成されているため、浸透の難易度は高めです。

細胞の活性化・ターンオーバー促進
しわ・たるみなど加齢サインへのアプローチ
肌の基礎力(自己回復力)を高める働き

幹細胞培養液は、水溶性で親水性が高く、バリア機能が強い肌では吸収されにくい傾向があります。エレクトロポレーションによって一時的に細胞膜に通路を開けることで、成分を確実に届けることが可能になります。


なぜポレーションと相性が良いのか

エクソソームや幹細胞培養液がエレクトロポレーションと相性が良い理由は、以下のような点にあります。

高分子でも導入が可能な技術であること
電気パルスにより細胞間通路を一時的に開けられるため、非イオン性や親水性成分も浸透しやすい
導入スピードを制御しやすく、成分の破壊を防げる

また、エレクトロポレーションは物理的な刺激や摩擦を必要としないため、デリケートで不安定な高機能成分も安定的に導入できるというメリットもあります。


導入時の注意点

これらの高機能成分を最大限に活かすためには、以下の点に注意が必要です。

成分濃度が高すぎると、逆に肌トラブルのリスクが高まる
保存状態や製造方法により、成分の安定性が左右される
出力が強すぎると、成分そのものが変性してしまうことがある

したがって、信頼できるメーカーの導入液を選び、施術に適した出力設定で行うことが効果実感に直結します。

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エクソソームやヒト幹細胞培養液は、現代美容の中核を担う成分ですが、導入方法を誤るとその力を発揮できません。エレクトロポレーションのような成分との親和性が高い導入技術を正しく使うことで、真の効果を引き出すことが可能になります。


6. 浸透効果を最大化するために注意すべき運用ポイントどれほど優れたエレクトロポレーション機器を使用しても、施術方法や運用が適切でなければ、その効果は十分に発揮されません。特に、高機能な導入液を扱う場合は、細かな点まで丁寧に管理することで浸透効果を最大化することが可能になります。

ここでは、施術前・中・後において見落とされがちな運用ポイントを整理し、施術結果を安定させるために注意すべき要素を紹介します。

施術前肌環境と導入の準備を整える

導入の成功は、施術前の準備が8割を占めるとも言われます。バリア機能が高すぎる肌や、皮脂・汚れが残った状態では、いくらポレーションを使っても成分は届きにくくなります。

クレンジング・洗顔を丁寧に行い、汚れや皮脂をしっかり除去する
角質肥厚が見られる場合は軽いピーリングを併用する
肌が乾燥しすぎていると通電しにくいため、プレ化粧水などで適度な保湿状態をつくる

このような前処理を行うことで、肌の受け入れ態勢を整えることができ、浸透効率が高まります。

施術中出力と動作の最適化

エレクトロポレーションは、通電の仕方や機器の動かし方によって効果が大きく変わる技術です。なんとなく施術するのではなく、成分や肌状態に合わせた最適な出力設定が必要です。

機器の出力設定は、導入液の特性(分子量や粘度)に合わせて調整する
ハンドピースはゆっくりと均一なスピードで動かすことでムラを防ぐ
肌からハンドピースが浮かないよう、密着させながら施術を行う

特に、高分子成分を導入する際は、強すぎず、かつ十分な通電時間を確保することが重要です。

施術後導入成分を定着させるケア

成分を導入したあとは、その成分が肌の中でしっかりと"働く環境"を整える必要があります。導入直後は肌がデリケートになっているため、適切な鎮静・保湿を行うことで施術の完成度が高まります。

鎮静系パックで肌の熱感や赤みを抑える
水分保持力のあるクリームや保湿剤で成分の蒸発を防ぐ
紫外線対策を促し、炎症や色素沈着を予防する

これらの工程を省略してしまうと、せっかく導入した成分が十分に働けず、効果実感が薄れてしまう可能性があります。

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エレクトロポレーションは、技術力だけでなく「施術の丁寧さ」も求められる導入手法です。前後のケアを含めてトータルで見直すことで、導入効果は格段に高まり、顧客の満足度やリピート率にも直結します。


7. 浸透"だけ"では不十分?導入成分の活性とその後の肌反応をどう考えるかエレクトロポレーションによって成分を肌の奥まで届けることは、確かに美容施術の大きな進歩です。しかし、「浸透した=効果が出る」というわけではありません。成分がどのように"働くか"、そして"肌がどう反応するか"までを見据えることが、実感につながる施術には欠かせません。

ここでは、浸透後の成分の「活性」「作用環境」、そして「肌反応」をどう考えるべきかを解説します。


成分が浸透したあとの"活性"が重要

どれだけ成分が深くまで届いても、その成分が活性を保ったまま、目的の働きを果たさなければ意味がありません。特に高機能成分は、熱・光・酸素などに弱いものもあり、導入中やその後に失活してしまうことも考えられます。

成分の保管状態(遮光・低温)に配慮する
導入時の出力が強すぎると、成分の構造が壊れてしまう可能性がある
導入後に強い紫外線や摩擦を与えると、成分の活性が低下することがある

つまり、「浸透させること」だけでなく、活性を維持しながら正しく届けることが、導入成功のカギとなります。


肌の反応="成分が働いている証拠"でもある

導入後に軽い赤みや温感、ざらつきなどが見られることがありますが、これは成分が肌の内部で何らかの作用を起こしている兆候でもあります。

もちろん、強い炎症やかゆみ、持続的な腫れなどがある場合はトラブルですが、以下のような反応は、成分の活性が現れているとも言えます。

軽度のほてり感や温感(代謝の促進)
一時的なざらつきや乾燥感(ターンオーバーの刺激)
くすみが抜けたような透明感の変化(血行促進や角質の整備)

このような変化を見逃さず、肌の状態に応じた施術プランを組み立てていくことが、結果に差を生みます。


成分が「働く肌」を整えることも忘れずに

高機能な成分ほど、肌の受け入れ環境によって効果が左右されやすくなります。導入前だけでなく、日々のスキンケアや生活習慣が、成分の"効きやすさ"に影響しているということも意識しておきましょう。

バリア機能が弱っている肌は刺激を受けやすく、成分の反応も過敏になる
インナーケア(水分・栄養・睡眠)も成分の効果発現に関わってくる
成分の定着・持続には、継続的なケアが不可欠

施術に来るたびに効果を感じられるようにするためには、肌の基礎力を高めながら、導入した成分がしっかり"働ける状態"を維持することが大切です。

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エレクトロポレーションで「届ける」ことに成功したら、次は「働かせる」ことに目を向ける段階です。成分の活性を守り、肌との相互作用を的確に見極めることで、導入技術の効果はさらに高まります。


まとめエレクトロポレーションは、非侵襲でありながら、分子量や性質に関係なくさまざまな美容成分を肌の深部まで届けることができる先進的な導入技術です。この記事では、特に「どこまで浸透するのか」「成分との相性はどうか」といった点を中心に、肌構造や導入液の選び方、運用の注意点まで網羅的に整理しました。改めて要点を振り返ってみましょう。

エレクトロポレーションは、角質層を超えて基底層〜真皮上層までの浸透が可能
高分子成分(エクソソームや幹細胞培養液など)も導入できる数少ない技術
導入液の性質(分子量・電荷・構造)によって、浸透率は大きく左右される
施術前後の肌環境の整備、出力設定、動作の正確さが浸透成功の鍵を握る
導入後の"成分の活性"や"肌の反応"まで含めて、結果に影響を与える

つまり、単に「どこまで浸透するのか」だけでなく、どう届けて、どう活かすかまでを見据えた技術選定と施術運用が、美容結果を安定させるためには不可欠です。

エレクトロポレーションは、成分の可能性を最大限に引き出すための"架け橋"となる存在です。特に、エクソソームや幹細胞培養液といった高機能成分を扱うなら、その力を余すことなく活かせる導入技術を選ぶことが、美容施術の差別化にもつながります。

今後も技術や成分は進化し続けますが、その価値を届けるのは常に"使い方"と"理解"にかかっています。正しい知識と運用で、確かな効果を引き出していきましょう。

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株式会社ETERNAL BEAUTY GLOBAL
化粧品事業部 サロン特化型コンサルタント 原田 良美(Harada Yoshimi)


現在、エステサロン向けに売上をアップさせるためのサロン特化型コンサルタントして活躍中。美容部員としてまつ毛エクステやネイル、オイルマッサージなど幅広い美容業務に携わっていた経験もあり、その経験を元にお客様の悩みやニーズに寄り添い最適な美容ソリューションを提案。

担当したサロンのほとんどが最低でも売上を20〜40%アップさせるという実力派コンサルタントとしても定評がある。サロンの成長を支えながらビジネスの成功をサポートしてくれていると多くのサロンオーナーからの支持を得ている。また日頃からクリニックやエステサロンに通い、顧客への提供する美容情報に誤りがないよう、最新情報にも積極的に学んでいる。
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